法面工事で “抜け道” “手抜き” ”施工不良” 探してみた結果(その5)

皆さんこんにちは。

エンタです。

なんだか梅雨っぽくなってきた今日この頃。

法面屋は暇でヤバイですね・・・・

昨年同様ヤバイ状況が続いていますが、調子良いのは大手だけの様な・・・

我々中小の法面屋マジでヤバいですが、踏ん張って頑張って行きましょう!

(先日海の近くの現場で撮った浚渫船)


閑話休題

法面工事で “抜け道” “手抜き” ”施工不良” 探してみた結果(その1)

法面工事で “抜け道” “手抜き” ”施工不良” 探してみた結果(その2)

法面工事で “抜け道” “手抜き” ”施工不良” 探してみた結果(その3)

法面工事で “抜け道” “手抜き” ”施工不良” 探してみた結果(その4)

先日に引き続きです。

今回はモルタル吹付に関して書いてみようと思います。

 

基本的に吹付になると手抜きというか、施工不良はモルタル本体でしかないです。

すでに出来上がったいるモノに吹付るだけですから。

 

ここで分かれるのが、現場練りとプラント練りですね。

現場練りとは

現場に機械を設置します。

その機械が、砂ホッパー・ベルコン・計量機・ベルコン・吹付機の順番で設置されます。

下記が法面屋の通常プラント

コレが一般的に、現場練りと言われる機械配置です。

 

砂投入→ベルコン→砂計量→ベルコン(セメント投入)→吹付機(水投入)→練り混ぜ→吹付

この順番で材料(モルタル)が出ていきます。

 

コレが生コンプラントからのモルタル供給の場合だと下記の様になります。

データ欲しい方は塩田開発株式会社のホームページのダウンロードにどうぞ。

 

空練(水を加えていない状態のモルタル)と練りモルタル(通常のモルタル)とあり、

空練の場合は水の量を決める必要が有るので通常プラントですが、

練りモルタルの場合はすでに配合済なので上記絵の計量機等が無いプラントになります。

 

モルタル吹付(コンクリート)においての最大の施工不良は配合になります。

基本的な配合

示方配合

砂(kg) セメント(kg) 水(kg) 配合比
1680 420 45~55% 1:4

 

この配合が基本です。

現場の状況、地域の状況(砂などの種類に応じて)に応じて、砂の量や水の量を変更し配合比を変更します。

 

そしてその配合で施工するのですが、その配合を勝手に変更するガンマン(吹付機械を操作する人)がいます。

勝手に変更する理由は吹付が思ったように材料が出ないから。

だいたいが砂の量を増やすんですけどね。

 

じゃぁ実際その事をする事によって何かが変わるかと言うと、何も変わりません。

強度もそれ程変わらず出ます。

そもそも配合比が非常に良いので多少砂が増えようが強度はしっかり出ます。

ただ、施工管理としては見過ごせないんですよw

 

であれば、最初から試験練りして砂や水の量を変えて出る様にしてから配合を決めるべきなんです。

なにも示方配合通りで施工しなさいとはされていません。

この示方配合を元に実施配合を決めれば何の問題もないという事になります。

 

基本的に強度が確保出来る配合で、かつ役所が認めればなんら問題無いわけで。

と言う事は法面屋は遙か昔から知っていますよね。

周知の事実ですが、ある意味タブーなのか?

じゃぁなぜ砂を増やすかと言うと、吹付距離が長くなったりするとモルタルを遠くに飛ばす為に、粘りが無い方が良いんです。

配合比が良ければ良いほど、材料が粘るんです。

ようはセメントがホース内部に絡みつくイメージです。

その為、砂を多くする事で砂にしっかりセメントが絡みついてホース内を走ってくれます。

そんなイメージです。

 

気持ちは凄く分かります。

ですが、上手くやって欲しいですね!(意味深w)

コレを簡単に解消する方法は混和剤など使うと結構上手く行きますよ。

高いですが、かつてのレオビルド(現マスターロックFLC400)とかですね。

夏場であれば創意工夫で、FT700などの効果遅効性のある流動材でもイイですよね。

 

それではまた。

  • B!

【必見】オススメ記事

1

皆さんこんにちは。 エンタです。 最近ですが、クリップスペーサーのお問い合わせが増えております。 で、ココでQ&Aを作りましたので、ご確認ください。 その他に何か気になる事がありましたらご質問 ...

2

皆さんこんにちは。 エンタです。 台風どうでしょうか? 大丈夫でしたか??まだまだお気を付け下さい。 山はすでに降雨で飽和状態です。 ここ数日は非常に危険な状態なので十分に管理して下さい。 私は今夜、 ...

3

ボルトスケール・クリップスペーサー・ 緑化スペーサーお問い合わせ、販売店は下記となります。 ボルトスケール専用箱 クリップスペーサー     ボルトスケールのブログ ボルトスケール ...

4

皆さんこんにちは。 エンタです。 今回は問い合わせの多いクリップスペーサー®に付いてです。 元々は鉄筋挿入工のスペーサーという事で作成されたクリップスペーサー®です。 削孔位置もほぼ正確に削孔してもス ...