法枠吹付工における使用セメント数量から施工延長を計算する方法

皆さんこんにちは。

エンタです。

今回は法枠工の数量計算です。

先日思ったのですが、最初に基本的なセメント量の出し方を書いた方が良いのか?

って思い、今回は基本的な法枠工における材料の算出を書いてみようと思います。

まず大前提

法枠断面サイズ(㎜) 施工延長(m) 1m3当たりのセメント量(kg) 1袋当りのセメント量(kg) 袋数(袋)
300 1000 420 25 1512

取りあえず□300の法枠で計算します。

それを1000m施工する

法枠300をm単位に直します。

すると0.3ですよね。

 

なのでまず法枠のm3数を計算します。

0.3×0.3(法枠断面積)×1000m(延長)=90m3

 

この90m3に1m3当りのセメント量を掛けます。

90m3×420kg=37,800kg

コレで全体のセメント量が出ました。

コレを1袋当たりのセメント量で割れば現場で使用する設計数量が出ます。

37,800kg÷25kg=1,512袋

ただし、地山の起伏が激しい場所や砂が悪いとかの場合はロス率を2割~4割程度見込みます。

先ほどの条件の中で1,512kg×1.2割増し=1815袋

現場の条件に応じて対応してください。

 

逆算です

仮に現場で100BT施工したと言う事で

1BT=50kg(2袋)

分かっている事は、

セメント使用数量 50kg×100BT=5,000kg

法枠サイズ 300㎜(0.3m)

1m3あたりのセメント量 420kg

5,000kg(使ったセメント量)÷420(1m3当たりのセメント量)÷0.3(法枠縦)÷0.3(法枠横)=132.275m(法枠m数)

と言う風になります。

先日も書きましたが、計算上より進んでいない場合は予想しているロスが多いと言う事になります。

 

例えば、□300で1,000mの吹付法枠工

市場単価で約20,000円/m

1000m×20,000円/m=20,000,000円の工事な訳です(あくまでも直工のみ)

132m施工した場合のその日の出来高は132m×20,000円/m=2,640,000円

となります。

ここから人件費、材料費を引いた金額が利益になります。

原価は常に意識し施工する事でいろいろな事が分かってきます。

 

それではまた。

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