皆さんこんにちは。
エンタです。
前回グラウンドアンカー工を除荷させる方法を書きました。
今回はアンカーヘッドの部分で除荷させる方法です。
用意するモノはアセチレンガス・酸素ですね。
そしてトーチです。
通常のガス切断のトーチです。
コレで炙ります。
通常のアンカーヘッドってこんな感じですよね。
緊張されていれば、クサビが食い込んで入っていますよね。
コレを除荷する時にどうするか?
クサビの部分を真っ赤になるまで加熱して下さい。
多少周囲も焼けますけど。
なぜクサビを加熱するかとと言うと、鉄は加熱すると柔らかくなります。
クサビがPC鋼線に食い込んでる部分を加熱すると、緊張力によって摩擦がある圧着部分がズルリと滑ります。
PC鋼線が引き込まれるまで、クサビをしっかり加熱してください。
危険のポイント
加熱して行くと一気にPC鋼線が引き込まれます。
最後のPC鋼線が引き込まれた瞬間にアンカーヘッドが真後ろに飛ぶ時があります!
非常に危険です。
ガスで除荷施工する場合、必ず背面にラス網+防炎シートなどを張って施工して下さい。
そして、加熱する施工者も真正面に立たないようにして下さい。
除荷されたアンカーが受圧板の場合一気に落ちる場合も有るので受圧板を上部から引張るなどの工夫も大事です。
1回やってしまえばそうたいした作業でも無いのですが、知らないとコワイですよねw
もしも経験が無ければ声かけて頂ければと思います^^
十分気を付けてやって行きましょう。
但し、PC鋼線には熱が入ります。
そのため塑性変形する可能性があり(たぶんします)部分的に伸びなくなる可能性があります。
そのアンカーの使用は出来無いため、完全に撤去するアンカーの場合はこの方法で大丈夫ですが、
再緊張したいと言う場合であればダメです。
あくまでも撤去だけする場合の方法として考えて下さい。
それではまた。