皆さんこんにちは。
エンタです。
最近石積補修とかで個人宅の家を見させてもらう事が多々有ります。
それで思うことが多々有るんですw
結構立派なお家が多いのですが、皆さんのお家は非常に立派でも立っている場所はヤバいところ多いです。
対策されているところはまだ良いのですが、そうじゃ無い場所に景色が良いからとか、角地だからとか
そんな感じのイメージで家を建てています。
そして時間と共に、住宅の重量(上載荷重)によって徐々に沈下して家が傾くか、地盤が崩れるかですねー
こう言った家の特徴なんですが、だいたい庭木があるんです。
結構ボウボウに見えるんですが、我々法面屋からすれば基本中の基本で、
法肩の木は切る!
しかし、一般住宅は崖付近にあっても、盛土で片側だけ盛り上げた土地なのに庭に木を植えてます。
公共事業において法枠などで法面を押さえる場合、下から見るとこの様になっているように思います。
しかし、実際は下記の様になっています。
台風など来た際に、だいたいが雨が降ってますよね。
そんな時に風で木が揺れて雨が降っていたら地盤がグラグラ緩むんです。
法面の肩で木が揺れたら法枠にも影響が出ますし、崩れやすくなります。
こういう事がないように、法肩から少し入ったところまで伐採を行いそれを防いでいます。
が、民間の豪華なお宅では庭が崖方向に必ずありいつもよい景色が見れます。
当然庭があるので庭木があります。
こんな感じで木が有ります。
大体この盛土部分や家下の崖(法面)の部分に変状があるから見に来て、調査して欲しいと言われますw
この部分に石垣や空石積などが有る場合もかなり多いです。
調査に行くと土圧の逃げ場が法面側に行きます。(そこしか無い)
結果的に、石積を押したり、クラックが入ったり、最悪は空石積が抜けている場合も。
この石積も右方向に倒れようとしています。
ココのお宅も付近に木が有ります。
押している原因は木だけでもないのですが、木も原因です!
そして、また1つの問題はこのクラックなどを地元の工務店などに依頼し上から目地を入れ
正確にどこからどこまで押しているか分からない事です。
出来れば変状があった状態で見せてもらえばまだ良いのですが、99%の確率で何度も修復のあとがあります。
空石積の対策をするしないは別としてとりあえずの対策は、木を切ることです。
家に庭木は要らないんですw(地盤をゆらす原因)
しかも、猫の額ほどの庭に何本も木のある家の基礎ってバキバキなんじゃね?って思うほどです。
とりあえず風で土地が動くような庭木があるお家は出来れば切って下さい。
そうすれば地盤の動きはとりあえず収まるはずです。
石垣や、法面側の変動が少しでも収まればと思います。
その後に法面保護や石垣の表面保護工、間隙水圧の対策などを行えばイイと思います。
それではまた。