【夏の施工価格】今年の見積、何割増しが正解か?(妥当なのか?)

皆さんこんにちは。

エンタです。

いやぁ~暑い。とにかく暑い。

エアコンの効いた事務所で見積書を書いてる方はあまりピンと来ないかもしれませんが、現場はもう地獄ですよ。

今年の夏はハッキリ言って…
「1時間に1回は休まないと、倒れる」
そんなレベルです。


●現場から見た“夏の施工能率”

夏の法面工って想像よりも上の世界の過酷さが有りますよね。

  • 体中に装備満載(安全帯~腰道具)

  • ヘルメット+防塵マスク+空調服(←ほぼ意味なし)

  • 傾斜角度45度超の法面で上下移動

  • 吹付けは機械だけど、ノズルや、組立はすべて人力

それを35℃オーバーの炎天下でやる訳です。

結果どうなるか?

→作業能率は普段の60〜70%程度。


●施工量が減る=工期が伸びる=原価が上がる!

単純計算しても…

  • 例えば1日あたり施工できる延長:80m → 50mに減少

  • 職人の拘束時間:同じ or 増える(熱中症対策で休憩増)

  • 水分補給・アイス・冷風機・ミストファンなど支給品増(会社でも対応するのが今の法律)

これ、原価で言えば20〜30%増です。


見積は「最低2割増」、妥当ラインは「3割増し」

私が現場感覚でオススメするのはこれです。

項目 割増し推奨率
通常の見積(春秋冬) 100%
夏期施工(35℃以下) 120%
夏期酷暑(35℃超) 130%

ぶっちゃけ、「人が倒れる可能性がある」施工を受けるのに、通常価格って何か間違ってませんか?


価格交渉の際には“現場の声”をしっかり伝えねば!

「夏に工期が迫ってるから何とかしてよ」

って言いたい気持ちはわかります。

でも一度、ヘルメット被って現場に来てみてください。

“夏の作業”がどういうことか、体感してみてください。

その中で腰道具付けて空調服着て半日でも立ってみて。

我々の現状が分かると思います!


  • 夏の施工は体力・安全・能率すべてが下がる

  • 見積は最低2割、妥当で3割増し

  • 値引きした分、どこかで「安全」が犠牲になる

この時期の建設現場では120%以上命削って工事してる我々現場を、

ちょっとだけ想像してもらえたら嬉しいです。

それではまた。

  • B!

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