工事評点アップのため、週休2日工事を導入
先日、『中小建設会社が「完全週休二日制」を強行したら…』という記事が掲載されていたが、実は、私が勤めている地場コンでも、最近いきなり週休2日工事が導入された。
理由は、工事評点アップの対象になるから。計画表を作成し、工期には影響ないという会社の判断で導入に至ったようだ。
週休2日の導入に伴う必要経費の補正も実施されるので、導入しない理由は見つからないようにも思える。私自身は毎週2日の休みが確保されたことで、メンタル面では相当助かった。
しかし、半ば強引に週休2日工事を導入したことで、私の会社ではこんなことが起きた。
現場では週休2日に反対する声も多い
週休2日工事を導入して一番感じたことは、週休2日を望んでいる人とそうでない人が半々くらい存在するということだ。
現場で最初に「週休2日工事を導入する」と話した時、職人さんの数名が真っ先に反対してきた。もちろん、必要経費の補正も実施されること、今後はスタンダードな制度になることなども説明済みだが、職人さんの中には、経費が増える=休みの日も工事をすればもっと儲かると考える人も少なくない。
「週休2日工事を導入することで増える必要経費を補正してもらえるだけ」と説明してもなかなか伝わらず、『勤怠上は休みにしておいて、実際には何か作業ができれば儲かるのでは?』と考える人もいた。
時間をかけて説明を重ね、現場の理解を得てから導入をしていたら結果は違っていたかもしれないが、急に週休2日工事を導入したことで、現場では理解してもらえないことも非常に多かった。
週休2日工事は計画を毎週組まないと地獄を見る
週休2日工事を導入したことで学んだことがある。それは、毎週予定を細かく組まなければ、痛い目をみるということだ。
土木工事は、天気ひとつで工程が大きく左右される。工事週報を作成するように毎週計画を練り、予定通り週休2日工事で進めて問題ないかを吟味する必要がある。
私はこの作業を怠ったことで、工期がギリギリになってしまい、週休2日工事を中断して突貫工事を行い、無駄なお金を使った挙句、経費も出なかったという大失態をおかしてしまった…。
――今回、私の会社は、中途半端に週休2日工事を導入した結果、お金も労力も無駄に消費してしまうという失敗が重なった。
週休2日工事が始まると、職人さんに工程を短縮する努力を今まで以上に考えてもらわなければならなくなり、かなりの負担をかけることになる。
週休2日工事を導入するのであれば、当たり前のことだが、どこに影響があるのか、誰になにを依頼しなければならないのかなど初めにしっかりと計画し、関係各所に説明・理解してもらうことが大切だ。
私の会社のようなミスを犯す前に。