皆さんこんにちは。
エンタです。
8月も残り数日になりました。
まだまだ気合い入れて行きましょう!
閑話休題
今回は、少し重い話から入らせてください。
ネパールで大規模な土石流 崩れた氷河が引き金か、周辺は気温高く
8月26日、ネパールと中国の国境付近で大規模な土石流と洪水が発生しました。
現地警察は、27日時点で少なくとも157人の死亡を確認したと発表しているようです。
外国人を含む数百人の行方が、今も分からないままだとされています。
亡くなられた方々に、心からお悔やみを申し上げます。
日本人は災害があっても意外と普通に生活しています
普段、地震や大雨、洪水といった災害があっても、私たち日本人は割と普通に生活を続けています。
ですが、海外で同じ規模の災害が起きると、とんでもない被害になる事があります。
日本各地で実際に起きている災害は、海外から見ると地獄絵図のような光景らしいのですが、日本にいる私たちはそれをどこか日常の出来事のように受け止めています。
これは海外の方から見ると相当に異常な事らしく、だからこそ日本に住みたいと考える方も少なくないです。
では、実際に日本ではそういう災害が起きていないのかというと、実はかなり起きています。
国土交通省砂防部の発表によると、土砂災害は全国で毎年1000件前後発生していて、令和6年は1433件、死者は56名にのぼりました。
発生件数が最も多かったのは平成30年で、3459件を記録しています。

土石流ができるまでのメカニズムをザックリ言うと
ここで、土石流ができるまでの流れを私なりにザックリ説明してみます。
山間部で雨が降ります。
大雨が降ると、雨が山を少しずつ削っていきます。
削られた土砂が沢筋に少しずつ堆積していき、自然に土砂のダムのようなものを作っていきます。
このダムが水をせき止めます。
ダムと聞くと意外と安全そうに思うかもしれません。
ですが、これは皆さんがイメージするコンクリートダムとは違い、土砂と岩塊が積み重なっただけの、かなり弱いダムです。
次にまとまった雨が降ると、せき止められていた水が一気に増え、この弱いダムがドンと崩壊します。
崩れた土砂と水が下流に流れ下り、土石流という形になっていきます。

日本でも起きているのに、なぜ大きな被害にならないのか
こうした土石流は、日本国内でもかなりの数起きています。
ですが、ほとんど大きな被害にならずに済んでいます。
理由は単純で、山の奥から先に対策を進めているからです。
危険な沢筋には、砂防ダム(正式には砂防堰堤といいます)が作られています。
とんでもない山奥に、こうした砂防ダムがたくさん作られています。
キャンプで山間部に行った際に見かけた事がある方もいるかもしれません。
砂防ダムにたまった水辺で、泳いでいる人を見かける事もあります。
日本では、こうした一般の方がほとんど気づかない場所で、災害対策が進められています。

見えないところで働いているのが土木です
私たち法面屋も、この砂防ダムの周りの法面が崩れないように対策をしています。
だからこそ、通勤で山道を1時間かけて現場に向かう事も珍しくありません。
法面屋を含めた土木屋は、一般の方がほとんど知らない部分で、災害対策をたくさん行っています。
今の時代は、昔よりも災害が増えていると感じています。
それでも今の状態でそれほど気にせず生活できているのは、土木のおかげだと私は思っています。
とはいえ、それでも災害は起きてしまいます。

災害対策は、これをしたから絶対に防げる、あれをしたから絶対に大丈夫というものではなく、あくまでも被害を減らす減災の考え方です。
砂防ダムも法面の補強も、土砂の勢いを弱めたり、崩れる範囲を小さくしたりする事はできますが、自然の力そのものをゼロにする事はできません。
だからこそ、お住まいの自治体が公開しているハザードマップを一度確認しておくくらいの備えは、しておいて損はないと思います。
海外の災害映像を見るたびに、日本の土木はすごいなと私は感じています。
普段は見えない場所で働く人たちの積み重ねが、皆さんの普通の生活を支えています。
それではまた。



