溶融亜鉛めっき
使用環境をえらぶ(腐食速度の目安)
付着量の目安:HDZT77(旧HDZ55)= 550 以上/HDZT70=500以上/HDZT63=450以上
おおよその耐用年数
550 g/㎡ × 0.9 ÷ 4.5 g/㎡・年
耐用年数 = 亜鉛付着量 × 0.9 ÷ 腐食速度
係数0.9は、皮膜の約10%が残った時点で素地から発錆するという前提です(JIS H 8641 解説)。
腐食速度の目安は日本溶融亜鉛鍍金協会の大気暴露データによります。海岸からの距離や酸性雨などで実際の値は変わります。
溶融亜鉛めっきは、亜鉛が鉄より先に溶けて(犠牲になって)鉄を守る「犠牲防食」です。だから寿命は、亜鉛がどれだけ乗っているかと、亜鉛がどれだけの速さで減るかの2つで決まります。
亜鉛付着量(g/㎡)= 亜鉛がどれだけ乗っているか 鋼材の表面1㎡あたりに付いている亜鉛めっきの重さです。数字が大きいほどめっきが厚く、長持ちします。付着量を7.2で割ると、めっきの厚さ(膜厚µm)のおおよその目安になります。 例:550 ÷ 7.2 ≒ 76µm。鉄筋挿入工でよく使うHDZT77(旧HDZ55)が、この550以上のクラスです。
腐食速度(g/㎡・年)= 亜鉛がどれだけの速さで減るか 1年間に1㎡あたり何グラムの亜鉛が失われていくか、その減り方の速さです。数字が大きいほど、めっきが早く消耗します。海塩の飛ぶ海岸沿いや、酸性雨・排ガスの多い工業地帯ほど速く、内陸の田園地帯ほど遅くなります。 例:同じ付着量550でも、田園(4.5)なら約110年、海岸(11.1)なら約45年と、環境で寿命が大きく変わります。