皆さんこんにちは。
エンタです。
お盆も明けて、法面の現場もまた慌ただしい時期に入ってきました。
日中はまだまだ暑いですが、朝方だけは少し空気が変わってきた気が。。。。。。一切しません。
まだまだクッソ熱くて・・・
あと1ヶ月もしたらイイ感じの季節が来ます!
もう少し待ちましょう。
閑話休題
「埋め戻した材料を地山とみなしていいのか」という考え方について、若い技術者向けに書きます。
「地山とみなす」とはそもそもどういう考え方か
法面工事では、地山(もともとある自然の地盤)の上に、モルタルや土砂で凹凸をならしてから構造物を設置する場面がよくあります。
この時、ならした部分は「本来の地山ではなく人工的に足した材料」ですよね。
ここで経験の浅い方が引っかかりやすいのが、「じゃあその部分は設計上どう扱われるのか」という点です。
答えは、条件を満たせば地山と同じものとして扱ってよいという考え方があります。
これが「地山とみなす」という言い方の意味です。
つまり、後から足した材料であっても、一定の条件をクリアしていれば、最初からそこにあった地盤と同じ扱いにしてよい、ということです。
盛土的な考えですね。

判断のポイントは「強度」と「品質」
では、どんな条件を満たせば地山とみなせるのか。ここが一番大事なところです。
(一社)全国特定法面保護協会「のり面保護工施工管理技術 テキスト」には、
凹凸をなくすために埋め戻した材料が、地山と同等もしくはそれ以上の物であれば、それを地山とみなすという趣旨の記述があります。
これを噛み砕くと、「元の地盤より弱い材料を足しているなら地山扱いはできないが、
元の地盤と同じかそれ以上にしっかりした材料を足しているなら、設計上マイナスにはならない」という考え方です。
経験が浅いうちは「後から足したものだから弱いはず」と思い込みがちですが、
実際にはモルタルなど地山より強度が高い材料を使うケースの方が多いので、この理屈は感覚的にも納得しやすいと思います。

実際にどんな場面で出てくるか|法枠工の例
言葉だけだとイメージしづらいと思うので、実際の現場写真で見てみます。

これは設計上300mm厚のはずだった法枠が、実測してみたら500mmあった現場です。
地山の起伏(凹凸)に沿わせずに枠を通したことで、部分的に厚みが増えています。

赤く見えている部分が埋め戻したモルタルです。
地山の起伏が激しい現場では、こうしたモルタルを吹き付けて凹凸をならしてから法枠を設置することがあります。いわゆる「ならしモルタル」です。
まぁ法枠を一緒に組んで、吹付ただけですが、あくまでも均しモルタルという概念です!w


このケースでは、増えた分の厚みがモルタルであり、地山より弱い材料ではないため、地山とみなせる、という判断になります。
ロックボルトの削孔長(頭出し+法枠厚+削孔長=綱材長という式で決まる数字)も、
この考え方に沿えば定着(不動土塊)が短いとかの事にならず、変わらないという事になるわけです。

若い管理者が現場で気をつけたいこと
ここまで読むと「じゃあ埋め戻しはいつでも地山扱いでいいんだ」と思ってしまいそうですが、そこは注意が必要です。
大事なのは、あくまで強度・品質が地山と同等以上である事が条件だという点です。
埋め戻した材料が弱かったり、施工不良で品質にばらつきがあったりする場合は、この考え方は当てはまりません。
「埋め戻しだから地山扱いでOK」と機械的に覚えてしまうのが一番危ないパターンです。
また、鉄筋が太い場合や地山の起伏が極端に激しい場合は、埋め戻し部分の品質を個別に確認したほうがいい場面もあります。
判断に迷ったら、自己判断で済ませず上司に相談してください。
最初のうちは「これは地山とみなせる材料かどうか」を都度確認する癖をつけておくと、経験値が増します。
ただ法面屋だと、モルタルでいいじゃん!で終わりになることがほとんどですwww
それではまた。



