現場を止めるタイミング(その2)

皆さんこんにちは。

エンタです。

工種はアンカー工や鉄筋挿入工の場合、明日が大雨!て時の前日の対応はどうしますか?

 

先日そう言った現場に遭遇しました。

地山自体が雨を含みやすい土質で、丁度乗込でした。

一雨降るたびにガリが発生する山で、表面処理工は緑化です。

山の勾配がキツイ部分だけに鉄筋挿入工だったのですが、私はこの山はヤバいなーって思っていましたw

 

実は安全勾配と言われる45度でも飽和状態になれば崩れます。

特に崩土の場合その傾向は高いです。

今回の山もそうでした。表層は崩土です。

勾配はゆるめでした。(45度よりはキツかった様な・・・)

 

後日大雨予定でしたので施工を止めた方がイイと申し出ました。

理由として、

1,大雨が降ると分かっているにも関わらず削孔して一時的に山を緩ます方向に向かわす。

2,グラウト入れればと言う事もあるが、強度発現が1日では無理。

3,削孔する際、水を使用する為、危険な方にしか向かない。

4,仮に施工してそこの部分が滑った場合、責任は施工側(元請け、下請)に来る可能性が高い。

5,上記理由を施工前なら回避できる。

 

と言う事を元請けに伝えたところ、その日の施工は無しで全面ブルーシート養生を行い、養生状況をパチリ。

証拠写真は非常に大事なので何かやった際は必ず写真です。

後日現場に行ってみると予定通り崩壊していました。

と言っても施工箇所と違う部分だったのですが、崩壊していることには変わりません。

施工しなくて良かったですw

ちょっとした事ですが、役所仕事で大事な部分です。

誰に責任があるか?

山を掘削した後に養生していなければ元請け責任になるでしょうし、

山が緩むと分かって削孔していたら施工業者の責任になる可能性があります。

何かあったら役所に確認を取って施工する。

何でもかんでもガンガンやるのは愚の骨頂です。

現場を止める、止めないの判断はその時の状況です。

現場の状況をよく把握、判断して施工していきましょう!

 

それではまた。

  • B!

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