建設業界で出世する施工管理の共通点(施工の神様より)

施工管理として働いているほとんどの人が会社勤めだと思うが、もし出世できる人の特徴が存在するとしたら気になるのではないだろうか。

建設会社を数社渡り歩いてきた私が思う、出世している人の共通点を見ていこう。

仕事ができる=出世できるは間違い

出世する人は仕事ができる。この固定概念は今日から取っ払うべきだ。

仕事ができる定義は人それぞれだが、施工管理の業務がすごくできて、管理能力が高い人が出世しているかと言われると、実はそうでもないパターンが意外と多い。

実際、私が勤めていた建設会社の上層部は、お世辞にも施工管理の能力が高いと言えない、CADがまともに使えない、PC操作が強いわけでもない人たちが多かった。

では、なぜ彼らは建設業界で出世できたのだろうか。そこに、今回の出世する人の特徴が隠れているのだ。

人をまとめる能力が圧倒的に高い

建設現場では、人をまとめる能力が非常に重要となる。工事を進めるためには、1つのプロジェクトを大人数でこなす必要があるからだ。人をまとめる能力が高ければ、会社に評価される可能性も高くなる。

例えば、上司が現場視察に来た時に、PCを使ってバリバリ仕事をしている姿を見せても、正直それが評価に直結するか微妙なところだ。

だが、現場で職人とコミュニケーションを取り、積極的に現場を進めている姿を見せれば、「こいつできるな」と評価に直結しやすい。

見せ方がうまい

見せ方がうまいと聞くと、セコイと感じてしまうかもしれないが、この能力も非常に重要だ。

これまでの経験で、同じ業務をやっていても、評価のされ方が違うと感じたことはないだろうか。見せ方が下手だと、同じ業務をしていたとしても、見せ方がうまい人間のほうが圧倒的に評価されてしまう。

例えば、施工計画書を作成したとしよう。見せ方がうまい人間は、自分の作った書類や仕事を嫌味なく上に報告できる。

施工計画書を作って、「こういうツールを使って施工計画書を作ってみたんですけど、確認してもらえませんか?」という具合に、あっさりと自分の仕事を嫌味なくアピールできる。しかも無意識に、だ。

逆を言えば、出世できない人はタスクはこなせるのだが、自分がやった仕事をうまくアピールする見せ方ができないがゆえに、やっていることが伝わらず、自己満で終わっているケースが多いように思う。

「こいつできる」と思われるために

建設業界で出世できる人間は、業務以外の部分が長けている人材が多いと感じる。同じ業務量の人が複数名いたとしても、自分のした仕事を上司に提案やアピールをすることで、仕事以上の評価を得ている人が多い。

アピールや提案をすることで、相手は「仕事ができる」と勘違いする。現場が今どういう状況で、どういった問題があって、その問題に自分はどう取り組んでいて、どう解決に向かっているのかを部下が自分に報告してきたら、「こいつできるな」と思わないだろうか。

出世がしたい、そう思っている人は、今日から見せ方を意識して仕事をしてみてはいかがだろうか。

 

施工の神様

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