皆さんこんにちは。
エンタです。
落石、転石調査などで出てきた転石の処理方法って色々有りますよね。
その中で岩接着って方法があります。
まぁ一般的には1社しか思いつきませんが、実はうちもやってますw
と言うよりもうちがやっているのは、石積補強で使用しているモルダム工法の応用です。
このモルダムを使用して、岩盤接着に使用します。
結局はやっている事は同じで、
岩を洗浄する
↓
プライマーを散布
↓
注 入
↓
刷毛引き
岩のアゴの部分が大きい場合は表面に網を張って中に注入します。
モルダムの場合積み上げて行くので開口部を開けつつ注入です。
そしてクラックには注入して行き、全体を1個の塊にしてしまいます。
巨石のアゴの部分を注入し終わりました。
それ以外の節理の多い岩です。
コレは全ての節理をしっかり埋めて接着します。
こうする事で風化による落石被害を止める事が出来ます。
この工事自体は山の中に、セメント・砂・水・モルダム樹脂・小型発電機・小型ホッパー・小型ポンプを持って行きます。
そのため、モノレールは必須になります。
ただ、ロープネットやその他の工事でも同様にモノレールは使用するので条件は同じです。
この工法の良いところは機材が少なく、工程が簡単で工期が比較的早いと言う点ですね。
悪い点は、大きなアゴ部や大量の注入には向いていないという事です。
ポンプが小型なので1日の注入量が少ないですね。
適応出来る箇所はそれほど大きくない岩群で節理風化の激しい岩です。
落とせないし、ネット掛けるまでもない様な現場が適性があると思います。
それではまた。