品質管理

セメントの使い分けとフロー試験

皆さんこんにちは。

エンタです。

ここ数日、なんだか急遽崩壊したのり面の設計や積算に追われてます。。。

で、兎に角言われる事が、お金先に出して!

って・・・・

いやいや、先に工法と数量はじかないとお金出ませんよ!?笑

じゃぁ早く決めてくれ!って役所が言ってるそうな。予算取りに必死らしいwww


閑話休題

セメントミルクって夏と冬って使い分けていますか?

私は若干使い分けているんです。

1,工期が無いとき=早強セメント

2,工期が有るとき=普通セメント

3,寒いとき=早強セメント

4,暑いとき=普通セメント

5,注入距離が長いとき=普通セメント

6,注入距離が短いとき=どっちでも


って感じです。

工期があって、暑くて、距離が長いときは普通セメント

って風な認識です。

普通セメントで練るとミルクの濃度が薄いのでフロー値が早くなります。

と言う事は長距離に適しています。

寒い時期の施工で早強セメントは水和熱量が高いので硬化が早く、初期強度が得られます。

が、ワーカビリティーが低下しフロー値が遅くなります。

フロー試験

当然、セメント1袋当たりのコストは上がりますよ。

で、先日

「セメントミルクのフロー値は何秒が正解でしょうか?
配合と温度と使用機器によって違いがあると思います。
なにか、参考になる図書はありませんか?」

と言う質問を頂きました。

回答としては、ありません。

管理値を考えてみて下さい。

鉄道・道路・ネクスコなどの管理値は8秒から22秒まであります。

この中に入っていれば問題無いって事です。

配合と温度とセメントの種類で速度(秒数)が変わります。

この管理値の中で、強度が確認出来ていれば、ある程度品質の確認が出来ると言う事になります。

なので実施の秒数が管理値内に入る事だけを考えれば特に問題ありません。

この秒数は「グラウンドアンカー設計施工基準・同解説」や

「地山補強土工設計施工マニュアル」などに載っています。

何秒が正解という事は基本的にはありません。

ただ、この現場では何秒くらいが良いって言う決め方はあります。

それは次回で

 

それではまた。


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