皆さんこんにちは。
エンタです。
神奈川の県管理の法面が滑り被災した方がおられたようで、痛ましい事故です。
ご冥福をお祈りいたします。
ニュースを見た時には湧水等によるスレーキングで表層滑りか?って思っていました。
礫質の岩塊も結構見える様な感じの山です。(曖昧)
実際の滑り原因は分かりません。そのうち調査結果が出る事でしょう。
そして、その後の対策も気になりますが、恐らく法枠+鉄筋挿入工になるかと思われます。(憶測)
下部の石積まで補強する必要があるかどうかは分かりませんが、雰囲気的にはやりそうですね。
今後こう言った対策工事が増えていく事は間違いないです。
ですが、非常に工事を施工しにくい場所などが多くありそうです。
神奈川県も全箇所点検すると言っていますが果たして人がいるのかな??
役所も人がいないのでコンサルに業務委託するんだろうか??
どちらにせよ人ありきの話なので難しい所がイッパイありますね。
まぁドローンの活躍もあるんでしょうけど。
一般の方には極力高さのある法面には近づいて欲しくないですね。
そこで、危険な法面(崖)を挙げて行ってみます。
1,過去に施工していない。(崩れていない)
2,施工後50年近く経過している。
3,高さがある。(7m以上)
4,法枠では無い。
5,人工法面に木が沢山生えている(直径10センチ以上)
6,管理されている様子は無い(伐採など)
7,のり面上に定期的な水が流れている。(湧水など)
8,モルタル吹付などに大きく縦のクラック(ひび割れ)が入っている。
9,法肩(崖の始まりの部分)がすでにズレている。ヒビが入っている。
10,法面から水が出て来ている。
ザックリですが、この様な法面(崖)には近寄らない方がイイですね。
特に、雨の日、雨上がり後には。
すでに高度成長期時期の法面(崖)は老朽化を迎えており、非常に危険な箇所が実は沢山有るんです。
国や県、NEXCOなども把握しているだけでもトンデモナイ数があるんです。
しかし、お金が無いのでいっぺんには出来ませんし、施工業者もいません。
最近NEXCOが東名高速、名神高速などのインターチェンジの橋梁補修をやっていますよね?
あれも老朽化対策なんです。
数年前ですが、その対策費に5,000億円超と言っていました。
ほとんどが橋梁でそのうち500億弱(記憶曖昧です)が法面だそうです。
NEXCOだけでもそれだけあるって事はその他の道路はそう言った危険な箇所がもっとあります。
意外と皆さんが何気なく歩いている道も危険は潜んでいます。
上記の様な法面(崖)がある様なら気を付けてみて下さい。
我々法面業者がイロイロと提案できれば良いのですが、公共性の高い工事ですから民間の方には敷居が高い。
しかし、個人所有の法面(崖)が崩壊した時の責任は所有者となります。
そんな法面(崖)をお持ちの方は一度法面屋に相談してみて下さい。(設計が出来る所に限る)
私は少しでもこの様な事故を減らしていきたいです!
それではまた。